【北海道新聞掲載 第2段!ボランティア団体「いっぽん」】道新朝刊 2018.9.19

被災地への支援物資の配送、SNS活用、作業円滑に

【少量でも取りまとめる】

札幌市のボランティア団体「いっぽん」は、フェイスブックを使い、炊き出し用の割り箸や使い捨ての容器などの持ち寄りを広く呼び掛けた。

個人から少量の持ち込みも受け付けたところ、割り箸約9,800本、スプーン約2千本、容器約1,300個が集まり、むかわ町役場と、安平町の認定こども園「おいわけ子ども園」に届けた。

被災地への物資支援を巡っては、少量だったり、使えないものが届くなどして、個人からの「善意」が被災地の負担となることが指摘されてきた。

そうしたことがないよう、集まった物資は、ボランティアが中身を確認した上で、100個単位でそれぞれ袋にまとめて段ボール箱に詰め、中に何が入っているかを紙に書き、箱の四方に貼りつけて直接運び込んだ。

箱を開けて中身を確認する手間を省くことで、避難所ですぐ使えるようにした。

「いっぽん」の佐久間 信語 代表は「少量でも取りまとめることで大切な支援物資になる。一人一人の思いを生かしたかった」と話している。